解決事例

寄与分を主張した結果、法定相続分を超える割合で遺産分割協議が成立した事例

事案の概要

配偶者を亡くされたお客様から相談をお受けしました。
お話をお聞きすると、長年、お客様は要介護の認定を受けた被相続人の介護を続けていらっしゃったことが判明しました。
しかし、他の相続人はあくまで法定相続分どおりの遺産分割を求めているということした。

結論

被相続人の療養看護をしていた相続人は、一定の場合、寄与分が認められ、法定相続分を超える内容で遺産を分割することができる場合があります。
そこで、生前の被相続人の方がどのような状況で、どのように生活をしていたかを調査することとしました。
被相続人の方が通院していた病院からはカルテなどの医療記録の開示を受け、また、行政機関から、被相続人の生前の状況や、お客様の看護の状況を裏付ける資料を取得しました。
これらの資料をもとにして、裁判例を援用しつつ寄与分を主張したところ、他の相続人も納得し、最終的に法定相続分を超える内容で、遺産分割協議書を取り交わすことができました。